今年もやってきました、東京箱根間往復大学駅伝競走。通称箱根駅伝!
今年も例外なく観戦してきました。
観戦場所は、1月2日(往路)は小田原中継所。
1月3日(復路)は東京大手町読売本社ビル前(ゴール)です。
今回で80を数える箱根駅伝。
何かが起こると思っており、期待していました。
それではレビューを始めたいと思います。

1月2日(往路) 小田原中継所〜箱根湯本

まずは、往路です。
すでに小田原中継所に行くための手配は昨年の12月上旬に整っていました。
その時購入したのは、町田〜小田原までのロマンスカーのチケット(以下特急券)を買いました。
そのため、余裕をこいて8時に起床。
お雑煮を食べながら、テレビ越しに箱根駅伝のスタートを見ていました。
時間は8:45。確か特急券を買うときに「大和駅を9:48の電車に乗らないと間に合わない」
と駅員に言われていたと思っており、「超余裕〜♪」なんて思いながらも出発の準備をしていました。
一応念のために家を出る前に特急券を確認しました。
ほら、特急券を忘れると最悪でしょ。
しかしこの時には、悲劇が待ち受けていたのでした。
特急券を見たときに私の目に飛び込んできたのは・・・
家を出るときには使い物にならない特急券
よく画像を見てください。特に赤枠で囲ってある部分を・・・
(拡大はこちら)
家から町田まではがんばっても50分かかります。
時は、9:15。
どうやればこのロマンスカーに乗ることができるのでしょうか・・・
はい。事件発生です。
わかりやすく言うと、取り返しのつかない遅刻をしてしまいました。
新年初っ端からやってしまいました。
しかし、いつまでも悔やんでいる訳にはいきません。
こうしている合間にも選手は着々と小田原中継所に近づいていきます。
仕方がないので、急いで小田急湘南台駅へ。
すでに満席とか言われましたけど、何とか座席が空いていました。
急いで発券してもらい、なんとか後続のロマンスカーに乗ることが許されました。
ちなみに実際に乗車したのは、相模大野を10:15に出発するサポート25号でした。
無事にロマンスカーに乗車し、無事に小田原駅に到着しました。
その後、小田急線の車両で箱根登山線風祭駅に向かいました。
(箱根登山線風祭駅前が小田原中継所になっています。)
何とか選手到着一時間前に小田原中継所に到着しました。
ホントは2時間前だったのに・・・
ちなみに小田原中継所とは、こんなところです。
待っている間は、情報が不足するので携帯テレビとPDAを活用して情報を仕入れていました。
無論、仕入れた情報は隣のおばちゃんとかに流していましたが・・・

そうこうしているうちに、選手が到着しました。
すかさず、旗を振りながら選手に声をかけていました。
果たして選手に届いたのでしょうか・・・
疑問が残りますが・・・
全チームが無事に襷をつないだことを確認して(応援もしましたよ!)第二のイベントを実行しました。
まぁ、目の前で繰り上げスタートとかされると観戦している我々も辛いですしね。

その第二のイベントとは・・・
折角箱根まで来たんだ!温泉に入ろう〜!を慣行しました。
この計画は、特急券を最初に取得する際、実行しようと決めました。
そして選んだ温泉は、「ひめしゃらの湯」。
なにを隠そう、この温泉は小田急の乗車券とセットで買うと入湯料と乗車券が割引になります。
これを見逃すわけがありません。

場所は、箱根湯本駅から無料バスで3分。
箱根湯本駅に向かうべく、箱根登山線に乗車。
感想「なんで新宿とは逆方向なのに滅茶苦茶混んでいるの?」
まぁ、私みたいに小田原に来たついでに箱根も寄ったという人が過半数を超えると思いますが、
それにしても、正月から通勤電車に乗りたくありません。
混雑が半端じゃありませんでした。
この混雑で得た(?)疲れを解消するべく、一刻も早く温泉にと心の中で強く思っていました。
ここでも不運は続きます。
箱根湯本駅に着いたと同時に、無料送迎バスが出発してしまいました。
それならばと思い、駅前の地図を確認。
徒歩10分程度で行けると判断。
箱根湯本駅から歩き出しました。
感想「歩いていて息切れを起こすとは思っていませんでした」。
確かに、距離でいうと徒歩10分圏内です。
しかし、想像以上の急坂をえっちらおっちらと登る羽目に。
サッカーをはじめた私でさえ、足にモロにきていますので、相当な坂です。
この温泉に行く際は、必ず「無料送迎バス」を利用しましょう。
一通り、温泉でまったりした後は、ロマンスカーの出発まで時間があるので、
箱根町を探索していました。
探索の途中、箱根駅伝ではおなじみの「函嶺洞門」を生で見ました。
嘘だと思うのならほれ!(笑)
函嶺洞門の証拠
まぁ、見たからって特に感動をしたわけではないのですが・・・

大分時間が経ったので、箱根湯本駅に。
今度はきちんと時間を考えて行動していたので、最初に予約したロマンスカーに乗車することができました。
乗ったロマンスカーは、箱根湯本16:18発はこね32号。
一路、町田まで向かいました。
その間いつでも夢の中に突入できそうな感じでしたけど、一歩乗り過ごすと新宿に強制連行される羽目になります。
なので、気合で起きていました。
町田から、急行箱根湯本行きに乗車、隣の相模大野で下車し各停片瀬江ノ島行きに乗車。
大和で湘南急行との連絡をするということで、湘南急行に乗り換え。
湘南台で相模鉄道いずみ野線に乗り換えて、帰宅しました。
これにて1月2日(往路)のレポートを終わりにしたいと思います。


1月2日(往路) 小田原中継所〜箱根湯本

続いて復路です。
今年は、昨年とはうって変わって、雪が降るどころかそんなに寒くありませんでした。
ただ、昨年とは違い、選手到着予定時刻の3時間前に東京大手町読売本社ビルに到着していました。
よって3時間もの間、ずっと立ちっぱなしだったので寒いといえば寒かったのですが、
去年みたいに、雪&ビル風のおかげで「耳が痛い」という事態にはなりませんでした。

東京大手町 読売本社前に到着時の状態。
まだ人が少なく、ゴールの準備もされていません。
ちなみに3時間もの間、何をやっていたのか?
答えは簡単。今年から箱根駅伝観戦ツアーに参加した道具、「携帯テレビ」を見ていました。
もちろん、携帯テレビから流れた情報は、逐一周りの人に周知していました。

まずは、テレビの感想から・・・
「画像が悪い(当たり前だ)」
「音声が小さい(当たり前だ)」
「携帯テレビ、根性なさすぎ!」
「こんなん見たくないよぉ〜〜〜〜」
一点目と二点目は簡単に言います。
98年製の携帯テレビだ。どこか壊れていても仕方がない。それに、UFOキャッチャーの景品だし・・・
以上!!!

三点目。
家で何回も携帯テレビを使用しかつ、昨日も小田原中継所で使用しました。
なので、電池が切れることは容易に想像できました。
しかし、たった一区間、放送しただけでアルカリ単三電池4本が逝ってしまいました。
何たる根性でしょう。
体育会系の持ち主ならば、頭から水をかけられてしまいます。
でも、事前にコンビニで乾電池を買っておいたので、何とか選手が到着するまで持ってくれました。
(ってか、電池を交換した時、選手は鶴見中継所を通過していたので、持ってもらわないとかなり困るのですが・・・)

四点目。
正直言って、この画像を見るためにテレビを持ち込んだわけではありません。
その内容とは、戸塚中継所と鶴見中継所で発生した繰上げスタートです。
この瞬間を見ると、切なくなります。
別に選手を責めている訳ではありません。
しかし、箱根駅伝たるもの襷が途切れることは、選手の力量が分かると同時に、母校の名誉までかかってきます。
なので、非常に残念でした。
また来年、東京大手町のスタートに母校の名が出ることを期待します。

そうこうしているうちに、選手が近くまできました。
選手到着前のゴール
すごい人です。
急いで、携帯テレビをしまい、撮影の準備をしました。
(撮影といっても、「携帯電話」ですけどね・・・)
まずは、総合優勝を決めた法政大学を。
総合優勝 法政大学
やっぱり、携帯電話のカメラです。ピンボケしまくりです。
その他のチームのゴールの瞬間をカメラに収めましたけど、ピンボケしまくりなので、敢えて公開いたしません。
何とか、無事に全チーム「リタイヤ(※)」することなくゴールに到達しました。
ただ一チーム。初参加の城西大学は、ゴールした瞬間倒れこみましたけれども・・・

その中で一番印象強かったチーム。
それは、「日本学連選抜」です。
チームの詳細は省略いたしますが、もう二度と同じメンバーを組むことのないチームだからでしょうか。
ゴールするとき、ゴールの向こう側にいるメンバーと報道陣に向かって(?)襷を掲げていたことです。
正に、「俺たちはただの選抜ではない!きちんとゴールまで襷をつなげることができるんだ!」というのが感じられました。
感動しました。
関東以外の学校の選手も混じっている「日本学連選抜」チーム。
今後の陸上界を盛り上げてくれることでしょう。
期待しています。

最後になりますが、本日のネタをひとつ。
それは、これ(↓)です。
選手ではありません。
キャプション通り、選手ではありません。
では、いったい誰なのか?
正解は、箱根駅伝のスタッフです。
「なぜこんなことをやっているのか?」
正解は分かりませんが、ヒントとなることがあったおかげで、なんとなく予想はつきました。
それは、赤枠の人物がゴールテープを切った瞬間、報道陣のカメラが光ったからです。
多分、赤枠の人物を選手に見立て、ゴールの瞬間の写真の練習をしていたのだと思います。
しかし、これだけではネタになりません。
何が起こったのか?
この人物は100メートル手前から走ってきています。
その沿道には「選手を応援」しに来た観客がいっぱいです。
観客も応援の練習なのか、「旗を振って」応援していました。
しかも、「がんばれ〜」の声援つきで。
この人物も調子に乗ったのか、ゴールテープを切る瞬間「選手を真似て」腕を大きく上げながらゴールテープを切りました。
なんとも、面白い会場です。

最後に、今年全体の感想を。
観戦としては、満足のいく結果でした。
ただ、自分も含めた観客のマナーが問題だと思いました。
事前に来て、場所取りをすることはイイと思いますが、その人物を押しのけて前に出てこようとする人達です。
確かに、ゴール前・中継地点は「一番」オイシイ箇所です。
しかし、その「オイシイ」部分が見えないからといって前に割り込むのはどうかと思います。
前に出られないものは出られないとして、翌年の反省にしてもらいたいものです。
私自身が気付いていない「マナー」の問題があるかと思います。
一度じっくりと反省してみます。
あと、マナーの中で一番の問題。
テレビに映るために、選手と併走することは「勝手にやっていれば」という考えなのですが、
選手にぶつかるのはどうかと思います。
たしか、選手に触れた瞬間そのチームは「リタイヤ(※)」扱いになったと思います。
今回は、失格になりませんでしたが、本来監督・コーチなどが選手に触れた瞬間失格になるのですよ。
それに、選手に触れたことで選手の「ペース」を崩すこともあるのですよ。 この人物は、箱根駅伝を観戦する資格はありません。
だまって家でテレビを見ていてもらいたいものです。

チームとしては、先にも書いてあるとおり、戸塚中継所と鶴見中継所の繰上げスタート。
残念です。
ありきたりの言葉ですが、また来年、箱根駅伝に戻ってきてください。
一観客として心より待っています。

これにて、今年の東京箱根間往復大学駅伝競走のレビューを終わります。
それではまた来年。


※「リタイヤ」について
審判員ではないので、きちんとしたことは言えませんが・・・
まず、リタイヤを語るには「繰り上げスタート」を述べなくてはなりません。
繰上げスタートとは、各中継所の審判主任の判断で行われることです。
その理由は、車両混雑が予想されるためです。
先頭走者が出発してから20分(ただし往路の鶴見中継所と戸塚中継所、復路スタート時は10分)。

繰り上げスタートには二種類あると考えています。
それは、復路スタート時の「繰上げスタート」と各中継所の「繰上げスタート」です。
前者は、往路で芦ノ湖に入ってきたタイムがトップの選手から10分以上送れて入ってきたチームに対して行われます。
この場合は、襷が途切れる訳ではありません。
またタイムも繰り上げた分そのまま計算されます。
例えばA大学が芦ノ湖ゴールに到着してから15分後にB大学が芦ノ湖ゴールに到着したとします。
翌日の復路では、A大学が出発後「繰り上げスタート」により10分後にB大学がスタートします。
しかしタイムには5分の誤差があります。
その5分を加算したタイムがB大学の「復路の時間」となります。
即ち、選手は前のチームを抜いてかつ「そのチームと5分以上の差をつけて」ようやく順位が1つ上がります。
続いて後者。
これにも二種類あると思います。
「選手が到着した場合」と「選手が到着しない場合」です。
どちらも襷が途切れることには間違いありません。
しかし、前者は「チームの記録が残る」に対して後者は「チームの記録が残らない」となります。
前者は選手が出発してから選手が到着するまでの時間を加算すればそのチームのタイムとなります。
(タイムの計算方法は、前述と同じ)。
後者の場合、選手が怪我などにより走る事が不可能になった場合、発生します。
即ち、これが「リタイヤ」となります。
では、リタイヤとなった場合どうなるのか?
チームの記録はもとより、選手の記録も残りません。
汚い言い方ですが、「母校の襷の為に走る」必要はなくなりました。
「リタイヤしたチームは必然的に予選会」からしか翌年の箱根駅伝に参加することができなくなったからです。
これがリタイヤの現実です。
昨年・今年はリタイヤはありませんでしたが、第78回大会に法政大学は第2区でリタイヤしました。
このチームは、以降復路もすべて参考記録扱いとなりました。
しかし翌年、予選会をクリアして箱根駅伝に戻ってきました。


最終更新日:2004年1月4日